代車の料金はいくら?費用相場と1日・1ヶ月の目安をレンタカー料金で比較

代車の料金は、誰から借りるかで大きく変わります。整備工場やディーラーが修理や車検のあいだに貸す代車は、無料のことが多いものです。料金を取って貸す代車は、法律上はレンタカー(わナンバー)の扱いになるため、レンタカーの料金が相場の目安になります。この記事では、大手レンタカー4社の軽・コンパクトの24時間料金(2026年10月6日時点の公式ページ)、1か月借りる場合の公開状況、保険の代車費用特約の日額を並べ、お客様と整備工場の両方の立場から代車の値段を考えます。

整備工場の代車の料金は無料が多い

整備工場、ディーラー、カー用品店が修理や車検のあいだに貸す代車は、「無料」と案内されていることが多くあります。車検のコバックはスーパーセーフティーパックで代車を無料にし、栃木トヨタは車検の代車を無料で貸すと公式ページに書いています。

ただし、無料でも条件が付く例があります。イエローハットはガソリン代をお客様負担とし、オートバックス泉佐野は代車費用を無料としたうえで、事故に備えた免責保証手数料(1日1,100円)などが必要と案内しています。オートバックス環七王子神谷のように代車を有料とする店舗もあります(金額の記載はなし)。車検の代車の条件は車検の代車は無料?有料?で詳しく比べています。

自家用の代車を料金を取って貸すには、道路運送法第80条の許可(自家用自動車有償貸渡業)が必要です。料金を受け取る代車は、許可を受けた「わ」「れ」ナンバーのレンタカーとして貸すのが前提になります。詳しくは代車を有料で貸すのは違法?をご覧ください。

代車の費用相場の目安になるレンタカー料金

有料の代車の値段を考える物差しとして、大手レンタカー4社の軽自動車とコンパクトカーの料金を並べました。いずれも2026年10月6日時点の公式ページに載っている一般料金・通常期の税込金額で、会員料金やWeb割引、ハイシーズン料金は含みません。

会社・クラス主な車種(公式ページの例)24時間まで以後1日ごと
タイムズ K-0(軽)N BOX、ハスラー等7,590円6,732円
ニッポン 軽クラス(N-A)ワゴンR、N-BOXなど8,250円7,040円
オリックス KSS(軽)ワゴンR、デイズ、N-WGN 他8,250円6,160円
トヨタ C1(コンパクト)ヤリス8,580円7,260円
タイムズ C-1(コンパクト)ソリオ、MAZDA2、ルーミー、ノート e-POWER等8,855円7,920円
ニッポン スタンダード(N-B)フィット、カローラ、ヤリスハイブリッドなど8,910円7,150円
オリックス SA(コンパクト)フィット、ノート1.2、トール 他9,900円7,920円

軽とコンパクトの24時間料金は、4社でおおむね7,600円から9,900円の範囲に収まっています。トヨタレンタカーは全国料金一覧に軽クラスを載せておらず、全国共通の軽の料金は確認できませんでした。トヨタレンタカーの東京23区などの店舗には別の料金(C1の24時間で10,010円)があり、地域や時期でも金額は変わります。

免責補償料は別にかかる

上の基本料金とは別に、事故のときの免責額(対物・車両とも多くは5万円)の負担をなくす免責補償料が、4社とも24時間1,100円前後かかります。トヨタレンタカーとオリックスレンタカーは1,100円、ニッポンレンタカーは1,100円から2,200円、タイムズカーレンタルは1,100円からです。修理中に貸せない分のNOC(大手は2万円か5万円が基本)は免責補償では消えず、免除するには別のオプションが要ります。

代車を1週間借りた場合の計算例

トヨタレンタカーのC1クラスを7日間借りると、24時間料金8,580円に以後1日ごとの7,260円を6日分足して52,140円です。免責補償料1,100円を7日分付けると7,700円増えて59,840円になります(2026年10月6日時点の一般料金・通常期・税込で計算)。

代車を1ヶ月借りる場合の料金

「代車を1ヶ月借りたらいくらか」は、公開されている情報が少ない分野です。大手4社の公式ページで確認できた内容は次のとおりです。

トヨタレンタカーは、マンスリーを「約15日分の料金で1ヶ月」使える仕組みとして案内しています。翌月の同日時刻まで使え、ハイシーズン料金が適用されます。ニッポンレンタカーはマンスリーレンタカーを「法人特別料金」で提供すると案内していますが、金額は公開していません。

オリックスレンタカーはFAQで、契約は最長1ヶ月で、それ以上の期間は利用店舗に相談するよう案内しています。1か月の料金表は見つかりませんでした。タイムズカーレンタルも一般向けの1か月料金表は見つからず、法人向けに長期利用を案内しているだけでした。

具体的な金額の例として公開されていたのは、トヨタレンタカーの商用バン(プロボックス、V1クラス)の例だけでした。通常の料金で31日分を足すと275,660円になるところ、マンスリーでは134,860円になるという例で、公式ページの画像の中に書かれています。軽やコンパクトの1か月の例は載っていません。実際の1か月料金は、店舗に見積りを依頼して確かめるのが確実です。トヨタレンタカー以外の3社は、1か月借りた場合にどれだけ安くなるかを公開していません。

代車の一日いくら?代車費用特約の日額との関係

事故で車が使えなくなったときは、自分の自動車保険の代車費用特約(レンタカー費用特約)でレンタカー代が出ることがあります。特約で決めるのは1日あたりの上限額(日額)で、各社の設定は次のとおりです。

保険会社日額の設定日数の上限
東京海上日動5,000円・7,000円・10,000円から選ぶ事故30日、故障15日
損保ジャパン5,000円以上15,000円以内(ノンフリート契約)事故時30日型は30日(故障は15日)、15日型は15日
三井住友海上5,000円〜20,000円(1,000円単位)事故30日、故障・走行障害等15日
ソニー損保5,000円・7,000円・10,000円30日
あいおいニッセイ同和損保5,000円〜20,000円(1,000円単位)30日(故障等は15日)

ソニー損保によると、特約を付けている人の80.1%が日額5,000円を選んでいます(2026年5月末時点)。先ほどの大手の24時間料金(約7,600円から9,900円)と比べると、日額5,000円では一般料金に届かない計算になります。ただし、保険会社が手配するレンタカーの料金が一般料金と同じとは限らないため、実際の自己負担は契約と手配先によって変わります。

注意したいのは、この特約が支払う対象です。各社とも対象を保険会社が手配または承認したレンタカー事業者の「わ」「れ」ナンバー車とし、三井住友海上は修理工場から借りたレンタカー以外の代車を支払わない例に挙げています。工場の無料代車には特約は使えません。特約の仕組みは代車費用特約とは、事故の相手に代車費用を請求する場合は相手に代車費用を請求できる範囲で解説しています。

裁判で示された代車の1日あたりの額の例

代車の1日の値段が裁判で判断された例もあります。国民生活センターの『国民生活』2025年9月号は、中古車販売店が無償で貸した代車を買主の会社が返さなかった事件(前橋地裁太田支部 令和5年9月20日判決)を紹介しています。判決は代車の1日あたりの使用相当損害額を6,050円とし、150日分の90万7,500円を認めました。返却を求められた代車を返さなかった場合の判断で、代車の料金相場を示したものではありませんが、無償の代車でも返さなければ損害賠償の対象になることを示す例です。

整備工場が代車の料金を決めるときの考え方

代車を有料にする場合、工場が料金を考える材料は大きく3つあります。どれか1つだけで決めると、お客様に選ばれないか、工場の持ち出しが残るかのどちらかになりがちです。

  • 周辺のレンタカー料金:同じクラスの24時間料金と以後1日料金を調べます。お客様は両方を比べて選びます
  • 代車費用特約の日額:事故の入庫では、お客様の特約の日額で賄える範囲に収まるかを見ます
  • 代車にかかる費用:車両、保険、燃料、清掃、修理を数えます。レンタカーにすると乗用車の車検が初回2年・以後1年、定期点検が6か月ごとになるので、その分も見込みます

料金と貸渡約款は、許可を受けたら運輸支局に届け出て、事務所での掲示、ウェブサイト、書面のいずれかでお客様に示します。免責補償やNOCを設けるかどうかも、約款に書いておく項目です。代車の台数や経費の数え方は整備工場の代車の台数・経費・管理、許可の要件は自家用自動車有償貸渡業の許可要件でまとめています。

自社で許可を取らずに代車を有償にする方法として、わにゃふるカービジネスでは、加盟した工場が本部の許可のもとで営業所となり、代車をわナンバー車として貸し出せます。費用と効果の考え方は代車を収益化する3つのメリットで紹介しています。

よくある質問

代車の料金はいくらですか?
整備工場やディーラーが修理・車検のあいだに貸す代車は無料のことが多くあります。有料の代車はレンタカーの扱いで、大手4社の軽・コンパクトの24時間料金はおおむね7,600円から9,900円です(2026年10月6日時点、一般料金・通常期・税込)。
代車は一日いくらが相場ですか?
有料ならレンタカーの料金が目安で、大手の以後1日ごとの料金は軽・コンパクトで6,160円から7,920円です。別に免責補償料が1日1,100円前後かかります。工場の無料代車なら料金はかかりません。
代車を1ヶ月借りるといくらですか?
公開されている例は少なく、トヨタレンタカーは約15日分の料金で1ヶ月使えるマンスリーを案内しています。ニッポンレンタカーは法人特別料金、オリックスは店舗に相談で、金額は見積りになります。
代車費用特約でレンタカー代は全額出ますか?
特約は日額の上限までの支払いで、日額は5,000円から20,000円の範囲で選びます。日額を超えた分は自己負担です。対象は保険会社が手配・承認したわナンバーのレンタカーで、工場の無料代車は対象外です。
整備工場が代車を有料にしてもいいですか?
自家用の代車を料金を取って貸すには道路運送法第80条の許可が必要です。許可を受けてわナンバーのレンタカーにするか、許可を持つ事業者の営業所として貸す方法があります。

出典・参考資料

記載内容は2026年10月6日時点で確認したものです。保険の補償内容は契約や保険会社ごとに異なるため、実際の契約内容は各保険会社の約款・重要事項説明書でご確認ください。

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わにゃふるカービジネスは、整備工場・鈑金工場が代車をわナンバーで有償貸出に切り替えるための仕組みです。レンタカー事業の許可は本部のものを使うため、自社で許可を取る必要はありません。収支の考え方と加盟条件をまとめた資料をお送りします。

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